1.多孔質テフロンチューブを用いた拡散スクラバーによる有害ガス計測装置

 

 多孔質テフロンチューブを用いた拡散スクラバーによるガス捕集の原理

 拡散スクラバーは、拡散係数の違いを利用し、ガス成分と粒子を分け、ガス成分のみを選択的に捕集する装置です。

 この拡散スクラバーは、内管に多孔質PTFE(Poly Tetra Fluoro Ethlene)チューブを使い、外管にガラスを使った2重管構造になっています。

 拡散スクラバーに空気を通すとガス成分が拡散により多孔質PTFEチューブの内壁の孔を通過して外側の吸収液に捕集されます。吸収液には水を使用し、水溶性のガス成分が捕集できます。更に、吸収液に水以外の溶液を用いることで多種類のガス成分の捕集が可能です。

 ポータブル有害ガス自動連続測定装置

対象ガス:
 ・アンモニア(NH3
 ・塩化水素(HCl)
 ・硝酸(HNO3
 ・二酸化硫黄(SO2
 ・ギ酸
 ・酢酸
 ・過酸化水素
 ・ホルムアルデヒド(HCHO)
 ・アセトアルデヒド(CH3CHO)
 

 ミニチュア拡散スクラバーとLED簡易比色計とを組み合わせた測定装置

対象ガス:
 ・ホルムアルデヒド(HCHO)
 ・二酸化窒素(NO2
 ・二酸化硫黄(SO2
 ・塩素(Cl2
 等

 ミニチュア拡散スクラバーと発光ダイオード(LED)とを組み合わせた自動連続測定装置

対象ガス:
 ・二酸化窒素(NO2
 ・オゾン(O3
 等

 

 


2.酸化チタン(TiO2)光触媒を用いた環状型拡散スクラバーによる有害ガス計測装置

 TiO2光触媒によるVOCの光分解の原理

TiO2は紫外線を照射することにより、TiO2表面上に電子(e-)と正孔(h+)を生成し、これらが空気中の水、酸素と反応することにより、・OH、・H2O、O2-等のラジカルを生成します。

これらのラジカルとVOCが反応することにより、VOCが酸化分解され、最終的にはCO2まで分解されます。

 TiO2光触媒を用いた環状型拡散スクラバー

対象ガス:
 ・ベンゼン(C6H6
 ・トルエン(C6H5CH3)、
 ・キシレン(C6H4(CH32
 ・エチルベンゼン(C6H5C2H5
 ・ホルムアルデヒド(HCHO)、
 ・アセトアルデヒド(CH3CHO)
 等の総揮発性有機化合物(TVOC)

 拡散スクラバーによる環境計測の応用例

  ・有害物質モニタリング
   環境モニタリング装置としての自動サンプラー
    HCl, HNO3, SO2, NH3, CHOOH, CH3COOH, Aldehyde, H2O2, NOX  etc.

  ・地球環境モニタリング
   航空機・船舶の排ガスモニタリング
    HCl, HNO3, SO2, NH3, CHOOH, CH3COOH, Aldehyde, H2O2, NOX  etc.

  ・生産現場への応用
   クリーンルームおよび生産現場での微量ガス成分のモニタリングと除去による生産性の向上